第1回フロー・シンポジウム開催レポート

2010年5月22日(土)に東京で開催された第1回フロー・シンポジウムの様子をご紹介します。

-----------------------------------------------------------------------

 ■開催概要

----------------------------------------------------------------------- 

 日時: 2010年5月22日(土) 10:00~18:00
 会場: BDK会議室 和の間(東京都港区)
 参加人数: 99名(講師、関係者、スタッフ含む)
 主催: フロー・インスティテュート Flow the World実行委員会   

 ※詳しい開催案内はこちらをご覧ください

-----------------------------------------------------------------------

 ■当日の内容

-----------------------------------------------------------------------

 

□オープニング・セッション

 
オープニングは、今回のフロー・シンポジウム発起人である大前みどりと実行委員会の坂井裕紀よる司会で幕開け。続いて平本あきお氏によるウォーミングアップで一日を一緒に過ごす参加者の方同士が知り合う時間を過ごしました。
  
  
-----------------------------------------------------------------------
□session1 「パフォーマンス・エクセレンスのためのフロー理論」

講師: 辻 秀一氏 エミネクロスグループ代表/有限会社オフィスドクター辻代表取締役/スポーツドクター

 

最初のセッションは、辻秀一先生の講演。ゴルフ、テニスなどプロスポーツ選手や大学体育会、音楽家にも広くメンタルトレーニングを指導するかたわら、企業でも実践している「フロー理論」について、現場での実績や経験談をまじえながら、体系的な解説をしていただきました。


私たちの時間の質をアップすることは、行動(パフォーマンス)の質をアップすることにつながります。行動は「何を」「どうやって」行うか、この「どうやって」がフロー状態に関係します。辻先生によるフローの定義は、「状況に即して、最適・最大のパフォーマンスを発揮している状態。何ものにもとらわれず、揺らがないという心の状態」。


自分の心をフロー化させるための「ライフスキル」(表情、態度、言葉、思考)を用いたセルフマネジメントについて学びました。いつでもどこでも、自分の心をフロー化させる生き方の提案は、辻先生のパワフルで明快な語り口と、分かりやすいお話とも相まって、とても勇気づけられました。
  
-----------------------------------------------------------------------


□session2 「チームの成長ステージとフロー体験」

講師: 長尾 彰氏 している株式会社代表取締役


ランチをはさんで、続いてはチームビルディングのアクティビティです。企業や職員室、スポーツチームなどでのチームビルディングプログラムをファシリテートしている長尾彰氏の進行で、集団で「フロー」の状態を発揮することを目指し、フラフープを使ったアクティビティに挑戦しました。80名以上の参加者が6グループに分かれ、最終的には、全員で制限時間内に目標を達成し、会場は大きな歓声と拍手で包まれ、一つになりました。


振り返りでは、アクティビティの途中で感じたことをシェアしました。自分が夢中になっていた瞬間、人との関わり方がどうだったか、などを小グループで共有。集団でフロー体験を共有することが、チームのパフォーマンスアップにつながる、その実感を持ち帰ることができたセッションでした。
  
-----------------------------------------------------------------------

 

□session3 「U理論から見たフローと創発への旅」

講師: 中土井 僚氏 オーセンティックワークス株式会社

 

続いては、中土井僚氏のセッションです。中土井氏は、経営者へのコーチング、リーダーシップ、組織開発の観点からのコンサルティング、ワークショップなどを数多く行っておりオットー・シャーマー博士のU理論(Theory U)の翻訳にも取り組まれています。今回は特別にU理論とフローの関係について説明していただきました。


U理論は、個人・グループ・組織・社会の変容のプロセスを表した理論です。U理論の重要なプロセスのひとつがプレゼンシング。深い内省により根源から意図やビジョンが訪れる状態ですが、フロー状態はまさにプレゼンシングと同じような状態にあるということです。Uの一番深いところであるプレゼンシングにいたるまでのダウンローディング、シーイング、センシングの過程についても詳しく解説をいただき、どのようにフローの状態に至るのかを理解することができました。

 

歯切れよく力強い語り口で、難しいと思われがちなU理論と、さらにフローの関係についてもとても分かりやすく楽しく学ぶことができました。
  
-----------------------------------------------------------------------


□session4 「フロー体験と知識の統合」

講師: 平本 あきお氏 株式会社ピークパフォーマンス

 

最後のセッションは、金メダリストをはじめとして様々な分野で活躍される方のコーチとして、また多数の企業、官公庁の研修などでも活躍中の平本あきお氏に、身体を使いながらフローの感覚を実感するセッションを行っていただきました。


フローの意識状態は、身体感覚ではどのような状態であるのかを解説したあと、平本氏のコーチングでの実践例を、コーチングの光景が浮かぶかのような臨場感溢れる言葉で具体的にお話いただきました。


その後は、参加者が自身のフロー体験について身体を使いながら思い出し、実感するワークも行い、自身のフローの感覚を体感することができました。平本氏の熱いセッションで、会場全体がフローに包まれたようなエネルギッシュな場になり、ゲストによるセッションのラストを締めくくりました。
  
-----------------------------------------------------------------------

 

□session5 「In the Moment」 1日の振り返り

 

エンディングは、実行委員会の坂本敬行のファシリテートにより、参加者が自由に一日を振り返る時間でした。グループでの対話あり、一人でじっくりと思いにふけっている姿あり、と参加者それぞれが思い思いに今回の体験を味わうひとときとなりました。
  
-----------------------------------------------------------------------

 

□クロージング・セッション

 

最後に、4人のゲスト講師からコメントをいただき、第1回フローシンポジウムの幕を閉じました。

-----------------------------------------------------------------------

■参加者の声(終了後のアンケートより抜粋)

-----------------------------------------------------------------------

 

・同じ傾向の話を違った角度で聴けて楽しかった。

 

・とてもいい体験ができた。これはフローだなと感じる瞬間がこれまで自分自身にありましたが、どうすればそういう状態に持っていけるのかと思っていました。ゆらがず、とらわれずというキーワードが今後の自分の人生の格言にしたいと強く思いました。各先生方のお話を各一日かけてじっくりと聞いてみたいと思いました。

 

・脳みそにいっぱいの知識がつめこまれたのと同時に、フロー感覚を実際に体験でき、充実した一日でした。辻先生の話がとてもわかりやすく、現在の社会問題の本質をつき、かつフロー理論がそれにどう対処できるかを明確に話されていたこと。長尾先生のワークでフロー理論を実体験できた。継続してフロー理論を学ぶ場やシェアをする場があればいいと思います。

 

・フラフープのワークで大きな組織を経営する困難さと喜びを感じ、成果を出すやり方に気付きを得ました。第100回まで続けてください。いや続けましょう!

 

・超フローです。最高です。感動して泣いちゃってます。すべての講師のみなさんが共通しておっしゃっていたことが、実践、体感、している→とにかく「行動、やること!!」毎日自分が実践しているので、この言葉自体「理解」ではなく、体感として自分の中に入ってきた。今日一日の体感も、今日この後の行動に確実に結び付くと確信が持てた。すばらしい会でした。もっとたくさんの人に伝えたいです。今後の継続開催と、地方での開催もよろしくお願いいたします。

 

・おなかいっぱいになりすぎたので、消化にちょっと時間がかかりそうです。良い意味で疲れました。始めることよりも続けることの方が難しいと思います。ぜひ2回目、3回目と続けてください。また来たいと思います。

 

・各先生方はざっくばらんに自身の経験談も交えて話されていたので楽しく聴くことができた。また参加します。

 

・フローを多方面から学ぶことができてよかったです。自分のフローの感覚を大切にしようと思いました。
   
・フローというものが、どのようなものか人生を振り返りながら考えることができ、普段あまり考えてもいない感覚や思いが呼び覚まされた。お話させていただいた方から気付かされることも多くあり、また、偶然に久しぶりにお会いする方もいて、これも何かの縁、あるいは「呼ばれた感」がありました。年代の幅も広く、普段参加する勉強会やセミナーとはちがう学び、会話をすることができました。参加された方々の楽しそうな反応や笑顔が印象的でした。皆さん自然体でした。今後も継続的に開催されることを望みます。

 

・盛りだくさんの内容で楽しかったです。長尾さんのワークで、チームビルディングや自分のフロー/ノンフロー体験ができた。フローを作り出すにはまず感じることが大切なんだと思いました。第2回も楽しみにしています。

 

・もっともっと学びを活かせるよう、自分の深いところにアクセスしていきたいという感覚です。たくさんの時間でしたが、おなかいっぱいというよりも、もっともっと~という感じです。第2回も期待しています。第1回目とその後の自分の変化をシェアでき、次のステップにつながるような機会をほしいと思います。

 

・かなりフローな状態。自分にもできるという自信につながった!ありがとうございました!次回も楽しみにいたしております

 

・心地よい疲労感で満たされています。長尾先生のチーム体感では、短い時間で一体感を作れるということが印象に残りました。ぜひこのシンポジウムを続けてください。この輪と想いを集結して拡げていきましょう。

 

・コメンテーターの方々が実践者であったことが素晴らしかったと思います。今後もいろんな実践家の方々のお話をお伺いしたいと思います。

 

・学ぶところ、考えさせられるところ、何より感じるところの多いお話がきけて楽しかったです。とても充実した時間を過ごせました。第2回も期待してます。

 

・「フロー」という考え方を、考え方にとどまらず、実践的な技術(やり方)として経験できた点が良かった。これから日々実践できることを続けていきたい。

 

・参加してよかったです。いろんな体験と共に知識も入ったので、自分の言葉になるよう消化したいです。第2回も是非!

 

・心地よい疲労感。お腹いっぱいです。また仲間がたくさんいるということが心強い。心を豊かにする。幸せとは何か、は自分で作り出すことだということ。感謝の心がプラスの作用をするということ。先生たちのパワー(笑顔と声量も)が印象に残った。
  
-----------------------------------------------------------------------

■運営メンバー

-----------------------------------------------------------------------

 

□Flow the World実行委員会メンバー: 

大前みどり、平本あきお、中土井僚、五十嵐久美子、小田美奈子、松枝修、坂本敬行、坂井裕紀 

 

□全体進行: 大前みどり、坂井 裕紀


□In the Moment進行: 坂本 敬行

 

□当日Staff:

上西正之、森理宇子、はっとりさちこ、星加武史、徳井直人、喜安克敏、野崎恭平、山田佐和子

 

□Special thanks:(敬称略)

西川敬一、石川純子、大橋邦吉、佐藤絵里、柘植陽一郎、原潤一郎、青柳しづ子