これまでフロー・シンポジウムでは、主に経営や組織に関わる専門家の方をお招きし、「人がイキイキと働く組織をつくるために何ができるのか」について探求をしてまいりました。経営者、実務家だけでなく、教育関係者、心理学や医療の専門家など、様々な専門家のお話を伺い、日常の中でその知見を活かすことを大切にしてきました。
その前提には、自ら能力を伸ばし、それをいかんなく発揮しながら、思いを実現して社会の中で意義のある活動をしていける力のある自立した人を増やしたいという思いがあります。そういった人が増えることそのものが、社会がより幸せに向かうことであると考えているからです。
物質的な豊かさだけでなく、人は本来持っている力を発揮できること、それが社会の役に立つことに、大きな喜びや幸せを感じるものです。自らの力を享受し高めること、人とよりよいつながりや関係を築いていくこと。それが人が本来持っている豊かさであり、「生きる力」と言えます。
では、そんな「力」を育むために、私たちは今何ができるのでしょうか?